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7月から治験開始の「国内開発のワクチン」とは?〜使用開始はいつ?【新型コロナ】

出典:FNN

2020年5月11日の衆院予算委員会で安倍首相は、「国内で開発中のワクチンの治験を早ければ7月に開始する見通しである」ことを明らかにしました。

「世界の英知を結集して早期に有効なワクチンの投与を始めたい」とも述べています。

一方、大阪府の吉村知事も、オール大阪でワクチン開発に望むことを宣言し、「ワクチンの治験については、早ければ7月から開始できる」と述べています。

現在国内で開発が行われているワクチンとはどんなワクチンなのか、現在の開発状況やいつから接種できるのか、最新の情報をまとめました。

 

日の丸ワクチンは今どこまでできているのか?

FNNプライムオンラインにおいて、現在の日の丸ワクチンの開発について、キーマンである森下竜一 大阪大学大学院寄附講座教授が最新のワクチン開発情報を解説していました。

以下、番組の内容です。

 

ワクチンの開発は今、どんな状況ですか?

順調に進んでおります。

多くの企業の方が関わって、数百人の方が昼夜問わず開発に着手してもらっています。

早くしなければいけないということで、休みも返上で努力されているという状況です。

 

なぜメイドインジャパンが大事なんでしょうか?

世界中同時に新型コロナの感染が起こっていますので、(ワクチンは)自分の国民に打つのがまず最優先なんですね。

そうすると、例えばアメリカだと3億人以上いらっしゃいますから、そこに打ってから日本に出す、ということにならざるを得ません。

世界中、まずは自国民の方を救うと。

そういう意味でまず日本で作らないと、すぐにワクチンを手に入れるということができませんので、日本独自の開発が非常に重要だということになります。

 

森下先生のチームが開発している「DNAワクチン」とは一体どういうものですか?

出典:FNN

新型コロナウィルスが細胞に入るために重要なのはスパイク(トゲ)の部分です。

これが鍵みたいなもので、細胞の表面にある鍵穴に結合すると、ウィルスが細胞に入って行くんですね。今回はこの鍵穴の部分を利用します。

鍵の部分の遺伝子をDNAワクチンで打つと、体の中でトゲの部分だけができるわけです。
そうするとトゲに対して抗体ができる。

出典:FNN

この抗体ができてしまう状態に本当のウィルスが来ると、ウィルスと抗体が結合することで、細胞の方に入らないという仕組みです。

ウィルスの入っていないトゲをあらかじめ体に入れて、抗体を作っておくということ。

ですからウィルスそのものを利用するわけじゃないので、安全ですし、簡単にできるというのが特徴です。

 

「DNAワクチン」のメリットは?

出典:FNN

通常のワクチンは鳥の卵で作るんですね。

鳥の卵にウィルスを弱くして入れてあげます。

ウィルスを弱くする時間に数ヶ月、鳥の卵で増やすのが5〜8ヶ月かかる。
その間にウィルスそのものを使うので、弱くなってても感染リスクがあったり、それによる副作用が起こってくる。

今回のDNAワクチンではウィルスを使わないので製造工程での感染は起こらないし、副作用も少なく、期間も非常に短い
遺伝子の情報があればすぐ作れる。

今回我々は20日間でワクチンの原型を作りましたが、世界で一番早いです。

 

デメリットはありますか?

副作用がやってみないとわからないことと、全員の方に抗体ができるわけではないということです。

まずは50〜60%(の完成度)を目指してスピード重視でワクチンを作っていくことになります。

 

いつワクチンは接種できるのか?

出典:FNN

3月に開発が始まり、5月に動物実験、7月に30人程度の臨床試験を行って、9月には400〜500人程度の臨床試験を行なっていくということです。

 

上記記事のポイントを要約すると、

  • ワクチンの開発は順調
  • 治験については、早ければ7月から開始
  • 開発中のワクチンは「DNAワクチン」
  • 「DNAワクチン」のメリットは、安全で簡単に短時間で開発できる
  • 日本の開発は世界で一番早い
  • 「DNAワクチン」のデメリットは、全員に抗体ができるとは限らない
  • 9月には広く臨床試験が行われる予定

 

という内容です。

レムデシビルのように、治験中の薬品でも認可が下りることがありますので、まずは治験で大きな副作用さえなければ9月頃には使用することができるかもしれません。

 

ワクチン開発は国際的な競争に

新型コロナワクチンは、重要なビジネス市場でもあります。

開発を巡って、国同士の競争も激しくなっています。

中国ハッカーがコロナワクチン研究成果の窃取試み FBIが警戒

米大手メディアによると、新型コロナウイルスに対するワクチン開発の研究成果を中国のハッカーが盗もうとしているとみて、米連邦捜査局(FBI)やサイバーセキュリティーの専門家が警戒している。

米政府や民間企業は現在、全速力で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン開発を進めているが、11日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)およびニューヨーク・タイムズ(New York Times)の報道によると、FBIと米国土安全保障省は中国のハッキングに関する警告を発表する予定だ。

中国のハッカーらは新型コロナウイルス感染症の治療法や検査に関する情報や知的財産も標的にしているとされる。
両紙によると、米当局はハッカーと中国政府のつながりを疑っている。

一方、中国外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は、中国はすべてのサイバー攻撃に断固として反対すると述べ、この疑惑を否定した。

引用:AFPBB News

 

ワクチン市場で優位に立つために、水面下での情報の駆け引きも激しくなってきているようですね。

 

まとめ

もう一度ポイントをまとめると、

  • 開発中のワクチンは「DNAワクチン」
  • 「DNAワクチン」のメリットは、安全で簡単に短時間で開発できる
  • 「DNAワクチン」のデメリットは、全員に抗体ができるとは限らない
  • 日本の開発が世界で一番早い
  • 治験については、早ければ7月から開始
  • 9月には広く臨床試験が行われる予定

ワクチンは、集団免疫を獲得して行くために最も重要な手段です。

一刻も早い国産のワクチンが開発され、この冬に再来すると言われる新型コロナを無事乗り切れることを祈りたいと思います。

 

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