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日本はすでに集団免疫を獲得している!?〜欧米より死者数と死亡率が少ない理由とは?

2020年5月11日の夕刊フジにおいて、「新型コロナ、日本人の低死亡率に新仮説…すでに“集団免疫”が確立されている!?」という記事発表がありました。

欧米諸国に比べて、日本の死者数や死亡率がケタ違いに少ない理由として考えられるのは、すでに“集団免疫”が確立されているからではないかという仮説です。

ではなぜ、日本人はすでに集団免疫が確立されているのか、その「集団免疫」とは何なのか、わかりやすくまとめてみました。

 

夕刊フジの記事内容

新型コロナ、日本人の低死亡率に新仮説…すでに“集団免疫”が確立されている!?
識者「入国制限の遅れが結果的に奏功か」

日本の新型コロナウイルス対策は「PCR検査が少ない」「自粛措置が甘い」などの批判がある。
ただ、欧米諸国に比べて、日本の死者数や死亡率がケタ違いに少ないのは厳然たる事実である。

この謎について、京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授と、吉備国際大学(岡山県)の高橋淳教授らの研究グループが「日本ではすでに新型コロナウイルスに対する集団免疫が確立されている」という仮説を発表して注目されている。

感染力や毒性の異なる3つの型のウイルス(S型とK型、G型)の拡散時期が重症化に影響したといい、日本は入国制限が遅れたことが結果的に奏功したというのだ。

「2週間後はニューヨークのようになる」など悲観的な予測もあった東京都だが、現時点ではニューヨークにもロンドンにもなっていない。

理由を解き明かすには、新型コロナウイルスの型を押さえておく必要がある。

京大の研究チームは、通常では感知されない「S型」と「K型」の新型コロナウイルス感染の検出に成功した。

「S型やK型は感知されないまま世界に拡大した。

S型は昨年10~12月の時点で広がり、K型が日本に侵入したピークは今年1月13日の週」だという。
やや遅れて中国・武漢発の「G型」と、上海で変異して欧米に広がったG型が拡散した。

集団感染が最初に深刻化した武漢市が封鎖されたのは1月23日。
その後の各国の対応が命運を分けた。

イタリアは2月1日、中国との直行便を停止。
米国は同2日、14日以内に中国に滞在した外国人の入国を認めない措置を実施した。

これに対し、日本が全面的な入国制限を強化したのは3月9日だった。
旧正月「春節」を含む昨年11月~今年2月末の間に184万人以上の中国人が来日したとの推計もある。

ここで集団免疫獲得に大きな役割を果たしたのがK型だった。
上久保氏はこう解説する。

「日本では3月9日までの期間にK型が広がり、集団免疫を獲得することができた。
一方、早い段階で入国制限を実施した欧米ではK型の流行を防いでしまった」

欧米では、中国との往来が多いイタリアなどで入国制限前にS型が広まっていたところに、感染力や毒性が強いG型が入ってきたという。

上久保氏は「S型へのTリンパ球の細胞性免疫にはウイルス感染を予防する能力がないが、K型への細胞性免疫には感染予防能力がある」とし、「S型やK型に対する抗体にはウイルスを中和し消失させる作用がなく、逆に細胞への侵入を助長する働き(ADE=抗体依存性増強)がある」と語る。

専門的な解説だが、結論として「S型に対する抗体によるADE」と、「K型へのTリンパ球細胞性免疫による感染予防が起こらなかったこと」の組み合わせで欧米では重症化が進んだという。

日本で4月に入って感染者数が急増したことについても説明がつくと上久保氏は語る。
「3月20~22日の3連休などで油断した時期に欧米からG型が侵入し、4月上旬までの第2波を生んだと考えられる」

上久保氏は「日本の入国制限の遅れを問題視する声もあったが、結果的には早期に制限をかけず、ワクチンと同様の働きをする弱いウイルスを入れておく期間も必要だったといえる」と総括した。

引用:夕刊フジ

 

記事のポイントを要約すると、

  • 新型コロナウイルスの型には「S型」「K型」「G型」がある
  • 武漢市が封鎖されたのは1月23日
  • 日本が全面的な入国制限を強化したのは3月9日
  • それまでに多くの中国人が来日して「K型」が広がり、集団免疫を獲得
  • 「S型」が広まっていた欧米では早い段階で入国制限を実施し「K型」の流行を防いだ
  • その後世界に、感染力や毒性が強い「G型」が拡散
  • 「S型」の抗体には「G型」の感染を予防する能力がないが「K型」にはある
  • 「K型」の流行を防いだ欧米では重症化が進んだ
  • 「K型」が流行した日本では重症化を防げた

 

欧米は、早い段階で入国制限を行なった結果、初期段階では新型コロナの流行を未然に防ぐことができたのですが、多くの国民が抗体を獲得しておらず、その後拡散したの感染力と毒性の強い「G型」に対して無抵抗だったため、死亡者が多かったのではないか。

一方日本の場合は、入国制限が遅れたことによって広がった「K型」でまず免疫抗体を獲得し、その後「G型」への予防能力をすでに獲得していたため、欧米のような重症化を避けることができたのではないか、という仮説です。

ところでなぜ日本は、中国から多くの来日客が来るとわかっていても、欧米のように迅速な入国制限をしなかったのでしょうか?

その結果、K型の集団免疫を獲得したことでG型予防につながったと考えると…、ちょっと複雑な気持ちになります。

 

集団免疫とは?

そこで、集団免疫とはどういうものなのか、どんな効果があるのかを調べてみました。

集団免疫とは、ある感染症に対して集団の大部分が免疫を持っている際に生じる間接的な保護効果であり、免疫を持たない人を保護する手段である。

多数の人々が免疫を持っている集団では感染の連鎖が断ち切られる可能性が高く、病気の拡大は収まるか緩やかなものとなる。

あるコミュニティにおいて免疫を持っている人の割合が高ければ高いほど、免疫を持たない人が感染者と接触する可能性は低くなる。

引用:ウィキペディア

 

つまり、ある程度の割合の人が免疫を持つと感染拡大は止まり、感染していない人も感染するリスクが低くなるという効果です。

何らかの理由で免疫を獲得することができない人も、集団免疫によって保護することができます。

免疫を持つ人々の割合が一定の値に達すると、集団免疫によって病気が徐々に集団から排除されるようになる。

この排除が世界中で達成されれば感染の数は永続的にゼロまで減少する可能性があり、この状態が撲滅または根絶と呼ばれる。

この手法によって天然痘は1977年に根絶された。

その後、予防接種による集団免疫の誘導は一般的なものとなり、多くの感染症において拡大防止に成功した。

 

小学生の頃に行なった予防接種は、積極的に集団免疫を獲得するためだったんですね。

新型コロナウィルスに関しても今後有効なワクチンが開発されれば、集団免疫獲得のための予防接種につながっていくのかもしれません。

 

まとめ

日本がもし新型コロナの集団免疫を獲得していたとしたら、今後は大きく感染が拡大することはないかもしれませんが、今回発表された記事はあくまでも仮説です。

新型コロナに関しては、その発生原因も、有効な治療方法もまだ解明できていません。

5月に入って新しい感染者数は減少傾向にありますが、緊急事態宣言が解除された後も油断することなく、感染防止には注意していきたいと思います。

 

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