4月25日になって一気にネット上では「金正恩 死亡」というキーワードを頻繁に目にするようになりました。
CNNによるに金正恩重篤説が事の発端ですが、トランプ大統領はこれを「フェイクニュース」として批判しています。
しかし一方でアメリカは、北朝鮮崩壊後の不測の事態に備える「極秘計画」を準備しているともいわれています。
この情報について調べてみました。
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金正恩が死亡?〜ネットで飛び交う噂の真相は?【新型コロナウィルス】
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金正恩政権崩壊後の米の「極秘計画」とは?
東洋経済オンラインによる記事の詳細
2020年4月25日、東洋経済オンラインは、『北朝鮮崩壊へアメリカが隠し持つ「極秘計画」』という記事を発表しています。
記事は長文なので、かいつまんでまとめました。
北朝鮮には手が回らない
金正恩が死に瀕している可能性もあるという一報に、韓国、アメリカ、中国には衝撃が走った。
アメリカのドナルド・トランプ大統領、韓国の文在寅大統領、および中国の習近平国家主席が、北朝鮮内での危機に準備ができていないことは明らかだ。
北朝鮮に手が回らない状態で、新たな混乱が生じないよう、3人とも金が引き続き指導者として権力を握り続けることを期待している。
アメリカと韓国には、北朝鮮の体制が崩壊した場合に、合同軍事行動の秘密作戦計画「OPLAN 5029」(1997年)がある。
詳細は極秘だが、内容に詳しい安全保障アナリストによると、政権側近によるクーデター、対立する派閥間の内戦、自然災害、国境を越えた難民の大量流入など、さまざまな不測の事態を考慮しているという。
「OPLAN 5029」は、軍や科学者のチームを派遣して、北朝鮮の核兵器を回収・確保する計画をもカバーしている。
噛み合わない米韓それぞれの思惑
OPLAN 5029は、アメリカの支援を受けて韓国軍が治安安定作戦を受け持ち、アメリカ軍が大量破壊兵器を確保するうえで中心的役割を演じることを想定している。
こうしたことは実際にできないとしても、極端な状況下で迅速に実行できるということを世界の指導者に示す目的があると言われている。
OPLAN 5029は、トランプ政権下の今もそのままの状態を保っているが、北朝鮮との関係改善に力を入れる文政権下では、「OPLAN 5029は死んでいる」と言われる。
中国は金政権に対する経済的および戦略的支援の主要な基盤となっている。
しかし、金死去の際に起こるかもしれない内紛には介入しないだろうと韓国外務官僚はみている。
難民の大量流出を懸念
「中国はそれよりも北朝鮮からの難民の大量流出を懸念しており、難民の受け入れをできる限り避けようとするだろう。
中国は人道支援を通じて、状況を安定させるためにできることはする。
しかし、政治的には、中国は特定の派閥の側にはつかないよう注意している。
実際、中国は北朝鮮の政治紛争の結果に直接影響を与えられるような実際的な手段を持っていない」。
引用:東洋経済オンライン
秘密作戦計画「OPLAN 5029」とは
上記記事によると、米の極秘計画「OPLAN 5029」の内容は、
- 政権側近によるクーデター、対立する派閥間の内戦、自然災害、国境を越えた難民の大量流入など、さまざまな不測の事態を考慮
- 軍や科学者のチームを派遣して、北朝鮮の核兵器を回収・確保する
というもののようです。
プランが策定されたのは1997年ですが、23年後の現在でも計画は生きているようです。
トランプ大統領は昨年7月電撃的に訪朝し、北朝鮮に足を踏み入れた初の現職米大統領となって話題になりましたが、この計画が生きていると想定すると、背景にとても大きな思惑があるのかもしれません。
まとめ
新型コロナウィルスへの対応で自国の問題だけでも手いっぱいの現在、米国、韓国、中国も、政権崩壊後の対応策は十分では無いと思われます。
北朝鮮だけでなく、近隣への大きな影響を招きかねない金正恩の死亡説も、フェイクニュースであることを願っています。
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