2020年3月25日22:19に、下記の産経新聞の記事発表がありました。
感染終息後に高速道路無料化へ 政府検討、観光業を支援
政府が新型コロナウイルス感染拡大終息後の経済対策の一環として、高速道路無料化を検討していることが25日、分かった。
都市部と地方を結ぶ高速道路を無料化し、感染拡大や東京五輪・パラリンピックの延期決定などで深刻な打撃を受けている地方の観光業を支援する。
政府は高速道路各社への財政措置も検討しており、関係者によると、東日本高速道路(NEXCO東日本)など各社は政府の要請を受け入れる意向だ。
引用:sankeibiz.jp
この高速道路の無料化政策について、現時点での情報をまとめました。
「高速道路無料化」政策の背景は?
1. 観光業界への対策
新型コロナの世界的な感染拡大で、2月の訪日客は前年同月比で約6割減少。なかでも感染拡大の中心となった中国からの訪日客は約9割も減った。
関西や九州など中国人観光客が多かった地方を中心に観光業界は大打撃を受けている。
引用:sankeibiz.jp
- 新型コロナの世界的な感染拡大で、2月の訪日客は前年同月比で約6割減少
- なかでも感染拡大の中心となった中国からの訪日客は約9割減
- 関西や九州など中国人観光客が多かった地方を中心に観光業界は大打撃
- 東京五輪の延期や25日に東京都が要請した今週末の不要不急の外出自粛で、観光業への影響はさらに深刻化する可能性
といった背景があります。
2. 感染拡大終息後の経済対策
東京五輪の延期や25日に東京都が要請した今週末の不要不急の外出自粛などにより、観光業への影響はさらに深刻化する見通し。
政府は高速道路無料化を感染拡大終息後の経済対策として打ち出す考えだ。
引用:sankeibiz.jp
- 政府は高速道路各社への財政措置も検討しているようです。
対象の高速道路は?
今の所、東日本高速道路(NEXCO東日本)など各社は政府の要請を受け入れる意向ということです。
また、首都高速道路でも無料化が実現する可能性があるようです。
高速道路の無料期間は?
「無料化の期間などの詳細については今後詰める」とこのとですが、麻生政権時代に自民党が行なった「高速道路休日千円乗り放題」は約2年間の施行だったことから、それに近い政策になるかもしれません。
今後のコロナの影響がどこまで深刻化するかによって、無料化の期間を検討していくのではないでしょうか。
「高速道路無料化」の影響は?
2009年度に行われた「高速道路休日千円乗り放題」では、数千億円/年の経済効果があったと言われています。
観光業界にとっては大きな経済効果が期待できるかもしれません。
ただし、東京オリンピックが来年開催されるようであれば、無料化の時期と重なることもあって、首都圏の交通にかなり影響するかもしれません。
「高速道路休日千円乗り放題」での交通量は1割以上増加(土日休日は3割増)、渋滞は9割増加したというデータもありますので、無料化となると渋滞対策にも頭を悩ませることになるのではないでしょうか。
まとめ
- 政府が新型コロナウイルスの感染拡大が終息したあとに高速道路の無料化を検討
- 政策の背景は、コロナ問題などで打撃を受けている地方の観光業への支援と経済対策
- 無料化対象の高速道路と無料期間は今後検討。
何れにしても、まずは一刻も早い新型コロナ問題の収束が望まれます。